3月に「配当利回りに釣られて大火傷」と書いた高配当株が2つあります。あれから半年。含み損だけでなく、途中で売ったときの損(実現損)も、受け取った配当も、全部足して答え合わせをしてみました。結果は、2銘柄あわせて約7万6千円のマイナス。数字はすべてSBI証券の「実現損益」「配当金履歴」「保有証券」の画面から拾っています。
「含み損」だけ見ていたら、本当の成績はわかりませんでした
この記事の数字について
- 売買の損益:SBI証券「実現損益詳細」(約定日 2026年1月1日〜10月7日・税引前)
- 配当金:SBI証券「配当金・分配金履歴」(2026年1月1日〜7月5日受け渡し分・税引後)
- 含み損益:SBI証券の保有証券画面(2026年10月1日時点)
- 銘柄名と株数は伏せて、「銘柄A」「銘柄B」と書きます
先に結論:2銘柄で約7万6千円のマイナス
2026年10月時点の答え合わせ
- 銘柄A:売却の損 −49,000円/いまの含み益 +2,700円/配当 +4,483円 → 約−41,800円
- 銘柄B:売却の損 −22,300円/いまの含み損 −15,200円/配当 +3,695円 → 約−33,800円
- 合計:約−75,600円
※売却の損は税引前、配当は税引後の金額なので、ざっくりの合計です。

正直に言うと、少しショックでした。保有画面だけを見ると、銘柄Aは「+2,700円」とプラスに戻っています。でも、それは今持っている分だけの話でした。
銘柄A:保有画面では「プラス」、でも実際は大きなマイナス
銘柄Aは、3月末から4月にかけて、下がったところで買い直したり、少し戻ったところで売ったりを繰り返していました。実現損益の画面を見ると、この期間に5回売却していて、そのうち4回が損、1回だけが小さな利益でした。
- 損が出た売却:4回(いちばん大きな損は1回で約2万7千円)
- 利益が出た売却:1回(+4,000円)
- 売却の損益の合計:−49,000円
今残っている分は、最後に安く買い直したものなので、保有画面では含み益になっています。ここだけ見て「戻ってきた」と思っていたら、大きな勘違いをするところでした。
保有画面に出るのは「今持っている分」だけ。売った分の損は別の画面にありました
銘柄B:売った損も、今の含み損も
銘柄Bは、4月1日に一部を売って約2万2千円の損を確定させました。その後、また買い直しています。今も取得単価を下回っていて、含み損は−15,200円。配当の3,695円を足しても、合計で約3万4千円のマイナスです。
しかも買い直したのは、4月2日にナンピン買いの失敗談を書いた、そのあとでした。記事に書いて反省したつもりでも、行動はすぐには変わらなかった、というのが正直なところです。
半年たって学んだこと
1. 保有画面の損益は「今持っている分」だけ
いちばんの学びはこれです。売ったり買い直したりを繰り返すと、保有画面の数字はどんどん実態から離れていきます。証券会社の「実現損益」の画面と、配当金の履歴を合わせて見る。これで初めて、本当の成績がわかりました。
2. 損の大部分は「買い直し」ではなく「最初の値下がり」だった
公開したときは「下がったところで買い直して、さらに下がって売る動きが損の大部分」と書きましたが、取引履歴で計算し直すと、そうではありませんでした(2026年10月13日に修正)。
「最初に買った分をそのまま持っていたら」と比べると(10月1日時点・配当は同じ額なので除いて比較)
- 銘柄A:そのまま持っていたら 約−55,400円/実際は売却の損+含み益で 約−46,300円 → 5回の買い直しと売却は、差し引き約9千円のプラス
- 銘柄B:そのまま持っていたら 約−41,000円/実際は売却の損+含み損で 約−37,500円 → 買い増し・売却・買い直しは、差し引き約3千5百円のプラス

※手数料は取引履歴上かかっていません。
つまり、損のほとんどは、最初に買った値段からの値下がり(銘柄Aは約4割、銘柄Bは約2割)によるものでした。
ただし、これは結果論です。銘柄Bは今、最初の2倍の株数を持っているので、ここから下がれば損も2倍の速さで増えます。理由を決めずに売買を繰り返すと、たまたまプラスになることはあっても、判断ミスの回数と、抱えるリスクの大きさが増えていきます。売買を減らしたいという考えは変わりません。
3. 心を支えてくれたのは「コア」。ただ、今はまだ小さい
この2銘柄でマイナスが出ていても落ち込みすぎずにいられたのは、NISAでのS&P500の積立が、毎月自動で淡々と続いていたからです。
ただ、公開したときに「個別株は全体のなかの小さな脇役」と書いたのは、数字と合っていませんでした。2026年10月1日時点で、SBI証券の評価額のうち約55%が株式(ほとんどが日本の個別株)で、1銘柄だけで約18%を占めています。今は、個別株のほうが大きい状態です。S&P500の積立を続けて、少しずつ比率を戻していくつもりです(くわしくはコア・サテライト戦略の記事)。
目指しているのは「太い幹(インデックス)+小さな鉢(個別株)」。今はまだ、鉢のほうが大きい状態です
これからのルール
- 個別株の成績は「実現損益+含み損益+配当」の3つを足して見る
- 「下がったから買う」「戻ったから売る」はやめる。売買は理由をメモしてから
- 半年に1回、同じやり方で答え合わせをする(次は2027年春)
まとめ
- 3月に失敗談を書いた高配当株2つを、売却の損・含み損益・配当を全部足して答え合わせした
- 結果は2銘柄で約−75,600円。保有画面ではプラスに見える銘柄も、売却の損を足すと大きなマイナスだった
- 保有画面の損益は「今持っている分」だけ。実現損益の画面と配当の履歴もあわせて見るのが大事
- 計算し直すと、損の大部分は最初に買った値段からの値下がり。買い直しの売買は差し引き小さなプラスだったが、結果論。売買は理由を決めてから
- 個別株は「小さな脇役」ではなく、口座の約55%。積立で比率を戻していく
本記事は筆者個人の売買記録と体験をまとめたもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の損益は記事内に示した時点のもので、現在の数値とは異なります。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
