今、私が新NISAで積み立てているのはS&P500のインデックスファンド1本です。ただ、最初からS&P500だけを選んでいたわけではありません。2023年の旧つみたてNISAでは5本のうちの2本、2026年2〜3月の新NISAでは約10本のうちの2本がS&P500連動でした。この記事では、S&P500という指数の特徴を他の選択肢と比べて整理し、そこから広がった「次の一歩」(個別株・暗号資産・iDeCo)がどうなったかを、数字つきで正直に書きます。
この記事について
- 2026年3月7日に公開した記事を、2026年10月に実際の取引記録に合わせて書き直しました
- 以前の版にあった「同僚Kさんのすすめで、最初にS&P500を選んだ」は記録と合いません。最初は5本の投資信託に分けて買っていました
- 「高配当株や個別株にも少し手を出した」「コア・サテライトが定着した」という書き方も事実と違いました。2026年10月1日時点で、口座の約55%が個別株です。お詫びして訂正します
- 公開日より後の出来事は、最後の「2026年10月追記」にまとめています
S&P500との最初の接点は「5本のうちの2本」
2023年、私は旧つみたてNISAで5本の投資信託に8万円ずつ、計40万円を投資しました。そのうち2本が、運用会社の違うS&P500連動のファンドです。残りの3本は、全世界株式(オール・カントリー)、全世界株式(除く日本)、先進国株式(除く日本)でした。
つまり、S&P500は「最初に選んだ1本」ではなく、いくつかの候補のうちの1つとして持ち始めたものです。2026年2月に新NISAで約10本を1万円ずつ試したときも、S&P500連動は2本入っていました。
S&P500とは
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表する、米国の代表的な株価指数のひとつです。米国の取引所に上場する大型株およそ500銘柄で構成され、会社の規模(時価総額)に応じて比重が決まります。
長期の成績を見るときの注意
S&P500の長期リターンは、条件によって数字が変わります。米ニューヨーク大学スターン校のダモダラン教授の公開データでは、1928〜2025年の年平均(幾何平均)は約10%です。ただしこれは配当込み・米ドル建て・インフレ調整前(名目)の数字で、物価上昇を差し引いた実質のリターンや、円で投資した場合の成績とは違います。過去の数字が将来も続くとは限りません。
指数の特徴と下落の歴史は「S&P500を1本に絞るまで」で詳しく整理しています。
S&P500・全世界株式・個別株の違い
| 比べる点 | S&P500 | 全世界株式(オール・カントリー) | 個別株 |
|---|---|---|---|
| 投資先 | 米国の大型株 約500銘柄 | 47カ国・2,414銘柄(指数・2026年9月末) | 選んだ会社だけ |
| 国の分散 | 米国のみ | あり(ただし米国が約64%) | 選び方しだい |
| コスト | 低い(例:年0.0814%以内) | 低い(例:年0.05775%以内) | 売買手数料など(信託報酬はない) |
| 手間 | 積立設定をすれば少ない | 積立設定をすれば少ない | 会社ごとに決算や株価を見る必要がある |
| 1社の影響 | 小さい | 小さい | 大きい |

※コストの例は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬(税込)。全世界株式の銘柄数・米国比率は、元になる指数MSCI ACWIのファクトシート(2026年9月30日時点)より。
S&P500のリスク
- 米国集中:国としては米国1か国。米国株が長く低迷すれば影響をそのまま受ける
- 為替:為替ヘッジのないファンドでは、円高になると円での評価額が下がる
- 大きな下落:ダモダラン教授のデータでは、2008年は1年で−36.6%、2000〜2002年は3年続けてマイナス
- 過去は将来を保証しない:長期で上がってきた実績は、あくまで過去のもの
そこから広がった「次の一歩」への興味
この記事を書いた2026年3月の時点で、私はインデックスファンド以外にも手を広げ始めていました。
- 個別株:2月16日に、配当の多い「高配当株」を2銘柄買った(特定口座)
- 暗号資産:2月に、取引所(SBI VCトレード)へ合計4万円を入れて少額で試した
インデックスファンドは、積立を設定すれば毎月の判断がほとんどいりません。一方で個別株は、買う・売る・持ち続けるを自分で決める必要があります。その違いを、このあと身をもって知ることになりました。
2026年10月追記:S&P500 1本にした理由と、「次の一歩」のその後
4月8日から、新NISAはS&P500 1本
2026年4月8日以降、新NISAで買うのはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1本にして、クレジットカード積立で毎月買っています。今の時点で、S&P500を中心にしている理由を整理すると次のとおりです。
S&P500を中心にしている理由(2026年10月時点の考え)
- 中身を説明しやすい:「米国の大型株およそ500銘柄」と一言で言える
- コストが低い:信託報酬は年0.0814%以内
- 似たファンドを重ねても分散にならなかった:旧NISAの5本は、2026年10月1日時点で増え方が+86〜91%とほぼ同じだった。似たものを何本も持つより、1本で十分だと考えています
- 自動で続けられる:クレカ積立で毎月買えば、相場を見て判断する場面がない
米国集中や為替のリスクがあることも承知のうえです。全世界株式を選ぶ考え方も十分にあると思っています。
「次の一歩」の方が大きくなった
正直に書くと、「次の一歩」のはずだった個別株は、結果的に投資信託よりも大きくなりました。
- 高配当株2銘柄:どちらも大きく値下がりし、下がったところで買い増したり売ったりを繰り返した結果、売って確定した損は2銘柄で合計−71,300円(税引前)。記録は「高配当株2つ、半年後の答え合わせ」と「ナンピン買いの翌日に半分売った話」に書いています
- 配当:国内株の配当を初めて受け取ったのは2026年5月28日。前半の記録は「2026年前半の配当金」にまとめています
- 暗号資産:2026年2月に合計4万円を入れて、少額で試しました
- iDeCo:企業型DCは続けたまま、2026年3月にiDeCoを始めました(最初の引き落としは3月26日)。「iDeCo開始の記録」に書いています
- 口座全体:2026年10月1日時点で、SBI証券の評価額の約55%が個別株、1つの銘柄だけで約18%を占めています
以前の版では「S&P500をコア(中心)にして、他は小さく持つスタイルが定着した」と書いていましたが、数字で見ると逆で、個別株の方が大きい状態です。S&P500の積立を続けながら、個別株の比率を少しずつ下げていくつもりです。詳しくは「コア・サテライト戦略を考えたら、サテライトの方が大きかった」に書いています。
📚 この連載(私の投資の歩み)
- 初投稿:投資日記を始めました
- 2023年、旧つみたてNISAで5本に8万円ずつ
- 2026年に口座を見て驚いたこと
- 最初に選んだ投資信託5本と、選び方
- 新NISAを再開して見直したこと
- S&P500を1本に絞るまで
- S&P500を選んだ理由と「次の一歩」(この記事)
📝 まとめ
- S&P500は最初から1本で選んだのではなく、2023年の5本のうちの2本として持ち始めた
- S&P500の長期リターンは1928〜2025年で年平均約10%(配当込み・米ドル建て・名目)。下落の年もある
- 2026年4月8日以降、新NISAはS&P500 1本。中身が分かりやすく、低コストで、自動で続けられるのが理由
- 「次の一歩」の個別株は、高配当株2銘柄で−71,300円の損を確定。10月時点で口座の約55%が個別株と、むしろ大きくなりすぎた
⚠️ 免責事項・投資に関するご注意
本記事は筆者個人の投資記録と考えをまとめたもので、特定の銘柄やファンド、金融商品への投資を勧めるものではありません。信託報酬・指数の構成・過去のリターンは記事内に示した出典・時点のもので、今後変わることがあります。投資には元本割れを含む損失のリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

