多くの日本企業は3月末が決算で、3月は配当の「権利確定日」が集中する月です。2026年2月に初めて高配当株を買った私にとっても、初めての3月でした。この記事では、権利付最終日・権利落ち日のしくみと、実際に配当が口座に入ったのはいつだったかを、記録をもとに整理します。
この記事について
- この記事は2026年3月27日に公開したものを、10月に実際の記録に合わせて書き直しました
- 以前の版には「権利確定日を越えてしばらくすると初めての配当金が入った」と書いていましたが、公開した3月27日の時点では、国内株の配当はまだ受け取っていませんでした。国内株の最初の配当は5月28日です。お詫びして訂正します
- 「高配当株をNISA口座で保有」とも書いていましたが、誤りでした。私の個別株はすべて特定口座(課税口座)です
権利確定日・権利付最終日・権利落ち日とは
3つの日付
- 権利確定日:この日に株主名簿に載っている人が、配当や株主優待を受け取れる
- 権利付最終日:権利確定日の2営業日前。この日の取引終了までに買って、持っている必要がある
- 権利落ち日:権利付最終日の翌営業日。この日以降に買っても、その回の配当はもらえない
株は、買った日(約定日)から2営業日後に受け渡し(名簿に載る)となるため、「権利確定日に買えばいい」わけではありません。
2026年3月の場合
- 権利確定日:3月31日(火)
- 権利付最終日:3月27日(金)
- 権利落ち日:3月30日(月)
この記事を最初に公開したのは、ちょうど権利付最終日の3月27日でした。
私の3月:権利付最終日には高配当株を持っていた
2026年2月16日に買った高配当株2つ(高配当株A・高配当株B)は、3月27日の権利付最終日の時点で持っていました。3月中旬には、1株から買える単元未満株で、いくつかの銘柄を少額ずつ買ってもいます。どれも特定口座です。
ただ、この時点で「配当をもらった」という経験は、国内株ではまだありませんでした。配当は、権利確定日を過ぎてすぐに入るものではないからです。
配当が実際に入ったのは5月末〜6月
記録を見ると、国内株で最初に配当が入ったのは2026年5月28日でした。3月末に持っていた高配当株AとBの配当も、6月に入っています。
- 高配当株B:6月2日に 3,695円(税引後)
- 高配当株A:6月29日に 4,483円(税引後)
3月末決算の会社の場合、期末配当は6月の株主総会のあとに支払われることが多く、権利確定日から入金まで2〜3か月ほどかかります。中間配当など、会社によって時期は違います。2026年前半に受け取った配当の内訳は、2026年前半の配当金の記録にまとめています。

権利落ち日に株価が下がるしくみ
権利落ち日には、配当の権利がなくなった分だけ、株価が下がりやすくなります。これを「権利落ち」と言います。
理論上の例:株価1,000円・1株配当50円
- 権利付最終日:株価1,000円(配当の権利つき)
- 権利落ち日:株価950円前後(−50円)+あとで配当50円を受け取る
理論上は「株価が下がった分を配当で受け取る」形です。ただし特定口座などの課税口座では、配当から20.315%の税金が引かれるので、手元に入るのは約39.8円。合計すると少し目減りします。実際の株価は、相場全体の動きによって理論値より大きく上下します。
私は3月30日の権利落ち日に、高配当株Aを売って買い直す取引をしていました。ただ、Aは2月に買ってから3月末までに買値から約4割下がっていて、配当の額とは比べものにならない大きさの値下がりでした。権利落ちだけで説明できる下落ではなかった、ということです。この売買の結果は高配当株Aの記事にまとめています。
「権利付最終日に買って、翌日売る」はお得?
配当だけをもらうために、権利付最終日に買って権利落ち日に売る方法を「配当取り」と呼ぶことがあります。ただ、権利落ち日には配当の分だけ株価が下がりやすく、課税口座なら配当から税金も引かれます。さらに、相場全体が下がれば配当以上の値下がりになることもあります。配当の額だけを見て、短期間でもうかると考えるのは危ういと感じています。
初めての3月で分かった3つのこと
① 期限は「権利付最終日」。確定日ではない
配当をもらうには、権利確定日の2営業日前までに買っておく必要があります。土日や祝日をはさむとずれるので、証券会社の画面やカレンダーで日付を確認するのが確実です。
② 配当が入るのは、早くても2〜3か月後
権利確定日を過ぎても、すぐには入金されません。私の場合、3月末に持っていた高配当株の配当は6月に入りました。
③ 口座の種類で、手取りが変わる
特定口座で受け取る配当は、20.315%の税金が引かれます。私の個別株はすべて特定口座なので、上の配当額も税引後です。NISA口座で持っている株の配当は非課税ですが、そのためには配当の受け取り方を「株式数比例配分方式」(証券会社の口座で受け取る方法)にしておく必要があります。
「配当利回り」は税引前の数字
たとえば配当利回り6%の株を課税口座で持つと、税引後は約4.8%(6%×(1−0.20315))になります。利回りを比べるときは、税金と、株価そのものの値動きもあわせて見る必要があります。
📝 まとめ
- 配当をもらう期限は、権利確定日の2営業日前の「権利付最終日」(2026年3月は27日)
- この記事の公開時点(3月27日)では、国内株の配当はまだ受け取っていなかった。最初の配当は5月28日、3月末に持っていた高配当株の配当は6月に入金
- 権利落ち日には配当分だけ株価が下がりやすい。課税口座では配当に20.315%の税金がかかるので、合計は少し目減りする
- 私の個別株はすべて特定口座。NISAで配当を非課税にするには株式数比例配分方式が必要
📚 参考資料
⚠️ 免責事項・投資に関するご注意
本記事は筆者個人の取引記録と、一般的なしくみの説明をまとめたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。記載の配当額は税引後の実績で、将来の配当を約束するものではありません。権利確定日や配当の支払時期は会社によって異なります。投資には元本割れを含む損失のリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

